テレビアニメ”真・中華一番!”がウケている理由とは? もはや料理の域を超越している!?

真・中華一番!
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中華一番!の内容とは?

 

”中華一番!”は小川悦司氏原作の料理漫画です。
1995年より週刊少年マガジンにて連載が始まり、その後”真・中華一番!”とタイトルを変えて1999年まで連載されました。
2017年からは少年マガジンの公式無料漫画アプリ「マガポケ」にて”中華一番!極”として18年ぶりに連載がスタート。

主人公は四川省の少年リュウ・マオシン。
中国料理界の最高位である特級厨師になるため修行の旅に出て、さまざまな料理や料理人と出会い、成長していくという物語です。
中国を舞台にした本作は当初こそマオシンの成長を描くという王道を行くストーリーでしたが、途中から伝説の料理道具を巡って各地を旅し、料理対決をしていくという冒険譚へと変わっていきました。

1997年、2019年にテレビアニメ化。
また2005年には中国で実写ドラマ化もされました。

 

料理=バトル? 中華一番!は調理方法がとにかくスゴイ!

 

料理が主題となると具材を包丁で切ったり、鍋やフライパンを使って調理したりと絵的に単調かつ地味になりがちです。
それを打ち破るためか”中華一番!”ではとんでもない調理法(と、その演出)を披露することが多々あります。

 

一例を挙げると、

・料理人が巨大な生地の上から垂直落下し、回転しつつ親指の力だけで麺を作る
・巨大な豆腐を舞いながら切り、寸分違わぬ大きさに切り分ける
・万里の長城を鍋にしてしまう
・長江に火をつけて炎の川にして魚を焼く
・チャーハンを投石器で飛ばす
・残像が残るほどの超高速で具材をみじん切りにする
・牛まるまる一頭を一瞬で解体する
・鯛を切ると断面に料理人の顔が映る
・包丁を叩きつけられた鯛が爆発する
・刀でさばかれてキャビアを取られたチョウザメが何事もなく海を泳ぐ

 

その他にも現実では到底どころか絶対に真似できないような調理法が数多く飛び出します。
この時点でもはや普通の料理漫画ではないのですが、表現はさらにエスカレート。
本作はもちろん料理対決がメインなのですが、味や盛り付けだけが勝負ではありません。
なんと料理人同士のリアルファイトにまで発展してしまいます。

(しかも包丁や鍋ぶたを武具にしてしまうという、ある意味では料理漫画らしいチョイス)
料理人としてそれでいいのか? と思いたくなるシーンですが本人たちはいたって真剣です。
なぜならこの世界における料理人は社会的な地位が高く、庶民から憧れられる職業にある者を指すからです。

しかし良いことばかりではありません。
要人に出した料理が気に入られなければ資格剥奪、地位が落ちれば追放されることもあります。
それだけならまだしも政府高官の舌を満足させられなければ処刑、料理対決に負ければ死を迫られるなど、過酷な世界でもあるのです。

たんなる勝敗ではなく文字どおり命懸けの戦い。
肉弾戦になってしまうのもやむを得ません。
これら描写は原作では控えめに(それでも現実では真似できないレベル)なっていますが、アニメ版では動きがついたことであらゆる面でオーバーな演出になっています。

 

料理人だけじゃない。食べた人のリアクションもオーバーに

常軌を逸しているのは調理法だけではありません。
それだけ派手な方法で作ったのですから料理はもちろん、それを食べた人の反応も普通であるはずがないのです。

こちらも一例を挙げると、

・料理のふたを開けると中から黄金の光が飛び出す
・スープを呑んだらあまりの美味しさに眼鏡が割れる
・牛肉でできた麺を食べた瞬間、脳内に桃源郷のような世界が広がる
・あまりの美味しさに口から光線を吐き出す
・ビッグバン焼売という巨大な焼売を食べた途端、なぜか意識が宇宙に投げ出される

 

という具合にリアクションによる勝負が始まります。
しかしそれもそのはず、料理が振る舞われるシチュエーションがそもそも対決ばかりなので、優劣をはっきりさせるにはリアクションが必要なのです。
火山が噴火するのと宇宙に飛び出すのとを比べると後者に軍配が上がるのです。

さらに審査員の評価もとにかく大袈裟。
「いくらでも食べられる」などというありきたりなコメントはしません。
たとえばビッグバン焼売は巨大な焼売に豚一頭をまるまる使用しているのですが、それを食べた際のコメントが、
「この焼売ひとつの中に、ひとつの生命体の宇宙がみなぎっている!」
というなんとも壮大な評価。(この時、背景には太陽から大量の豚が放出されています)
これには観衆も圧倒されてしまいます。

 

漫画であろうとアニメであろうと、味だけは表現することができません。
ならばその分、視覚や聴覚に訴えればよい……という想いがあったのかは定かではありませんが、過剰な演出は料理そっちのけで見る者の心をぐいぐいとつかんできます。

現在放送中の”真・中華一番!”は1997年版に比べるとこれら演出は控えめになっています。
とはいえ奇抜な調理法と試食時のリアクションは健在。
お腹が空いたという人はちょっと観てみてはいかがでしょうか?
視聴を終える頃にはきっと満腹になっていることでしょう。

 

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