ついに妖怪ぬらりひょん編に突入! テレビアニメ”ゲゲゲの鬼太郎”第6期は今後どう展開するか?

ゲゲゲの鬼太郎

ゲゲゲの鬼太郎とはそもそも何なのか?

『ゲゲゲの鬼太郎』は、元々は水木しげる氏による、妖怪を題材とした漫画作品。
墓場から生まれた鬼太郎がさまざまな妖怪たちと出会うという物語で、今のように妖怪との戦いはほとんど描かれていませんでした。

当初は”墓場の鬼太郎”というタイトルでしたが、アニメ化に際して『ゲゲゲの鬼太郎』という名称が使われるようになり、現在ではこちらの呼び名がメジャーに。
妖怪ブームの火付け役として、また妖怪のイメージを世間に浸透させた本作は同氏の代表作となり、多くのメディアミックスを実現しました。

テレビドラマ、映画(実写、アニメとも)、テレビゲームなどその幅は広く、大人から子どもにまで愛される巨大コンテンツです。
テレビアニメは現在放送中のシリーズを含めて6作が製作されています。
いずれも放送当時の世相を反映させながら、日本に古くから存在する妖怪と現代とのギャップを描くなど、リアルタイムで視聴しても古臭くならない構成が特徴です。

 

『ゲゲゲの鬼太郎』の個性豊かな妖怪たちと鬼太郎の役割

妖怪と聞くと多くの人は「一反もめん」や「ぬりかべ」をまず思い浮かべるのではないでしょうか。
もちろんそれも水木しげる氏の影響が大いにありますが、”ゲゲゲの鬼太郎”に登場するのは人畜無害な存在から無差別に人を食らう凶暴な妖怪まで多種多彩。

中には人間の思考や善悪を試すような超然とした妖怪もおり、こちらは仙人や神の一種に近いかもしれません。

面白いのはそれら妖怪の多くが人間社会に溶け込んでいること。
たとえば人間を食べる妖怪・白粉婆(おしろいばばあ)は男性アイドルに擬態し、寄ってくるファンを文字通り食っていました。
物に魂が宿った存在である付喪神(つくもがみ)は、物を大切に扱わなくなった現代において自発的に人間から離れようとします。
経済に長じた妖怪も多く、ねずみ男と組んで怪しいビジネスに精を出す者も。

 

かまぼこを大量に生産して利益を得ようとする半魚人、ねずみ男がプロデュースする遊園地のアトラクションで仕掛け役として働くたくろう火など。
アニメにおいてはたいてい鬼太郎に成敗され、悪事を働いた妖怪は人間界から手を引く……というのが定番の流れですが、社会風刺の面を持つ本作ではそうならないケースも意外と多いのです。
”73話 欲望のヤマタノオロチ”というエピソードでは、8つの願いを叶えてくれるというヤマタノオロチとそれを探し求める青年が主題となっています。

安易に願いを叶えてもらおうとする青年に鬼太郎は忠告を与えますが、彼はそれを無視して8つの願い全てを叶えさせてしまいます。
その代償として彼は身動きできない妖怪にされて山に釘づけにされ、山彦としての役割を押し付けられるのでした。
こうした人間の愚かさへの報いを結末にするエピソードは、現在放送中の第6期に特に多くみられます。

これまでのシリーズでは鬼太郎は人間側の味方として描かれていましたが、今作ではどちらにも与せずに人間と妖怪とのバランスを保つという役割を担っています。
そのためたとえ妖怪が人間を襲っても、その発端が人間側にあれば彼は仲裁こそすれ安易に妖怪に手を引くようには言いません。
そこで双方が共存の道を見出すパターンもあれば、分を弁えない人間が犠牲になる結末もあります。

原作あるいはアニメに登場する妖怪の大半は水木しげる氏の創作ではなく、全国各地に古くから伝わるものです。
人智では説明のつかない超常現象や自然現象などを妖怪の仕業としたり、言うことを聞かない子どもや悪人への戒めとして想像上の存在を創出することは古今東西で繰り返されていることです。
その意味ではアニメ第6期の鬼太郎や妖怪たちは、現実のそれに最も近いのかもしれません。

 

『ゲゲゲの鬼太郎』で欠かせないぬらりひょんの存在

「ぬらりひょん」という妖怪は老爺の姿をしており、勝手に家に上がり込んでまるで家人のように振る舞うとされています。
特に人を食らったり物に損害を与えたりしない、どちらかというとイタズラで済む程度の妖怪です。

しかし現代ではまるで妖怪の総大将のように扱われることがあります。
建物に火をつけたり、人を骨ごと食らう妖怪もいる中でなぜそのような立ち位置にあるのでしょうか。

これについては”ゲゲゲの鬼太郎”が大きく影響していると言われています。
1985年に放送された第3期は鬼太郎が人間側のヒーローとして描かれており、それに伴って敵役となる妖怪も多数登場しました。
その中でぬらりひょんがボスとして登場して以降、妖怪の総大将としてのイメージができてきました。

現在では鬼太郎以外にも妖怪を題材にした作品が数多くあり、やはりぬらりひょんを親玉に据えるケースが目立つため、そのイメージはさらに強固となっていったのです。
そんなぬらりひょんですが、第6期でもやはり宿敵として鬼太郎の前に立ちはだかります。
落ち着き払った老爺の見た目どおり智謀に長け、地獄に繋がれていた凶悪な妖怪を解放したり、人間社会に地位ある者として潜り込んで混乱を引き起こしたりと暗躍します。

その老獪ぶりは過去シリーズと比べてもまったく衰えていません。
無条件に人間に味方をしない鬼太郎といえども、これを放っておくことはできないでしょう。
両者はどのように戦い、そしてどう決着するのでしょうか。
今から期待が高まります。

 

妖怪ブームを巻き起こし、たんなる伝承だった異形の存在を人間社会に落とし込んだ”ゲゲゲの鬼太郎”。
恐れられ、忌避されていた妖怪にコミカルなイメージが付加されたものの、その不思議さや不気味さは現代社会においてなお健在です。
なぜ妖怪というものが生まれたのか?
その謎を解くカギのひとつとして、現在放送中のテレビアニメ”ゲゲゲの鬼太郎”を観てみるのもよいかもしれません。

 

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