劇場版”地獄少女”いよいよ来たる! ”いっぺん、死んでみる?”の台詞はあるのか? ホラーともサスペンスとも異なる恐怖を劇場で体験しよう

地獄少女

地獄少女とは何なの? タイトルが恐いけど……?

 

”地獄少女”とは2005年に放送されたオリジナルテレビアニメです。

好評を得て2009年までに3期までが放送された後、2017年には第4期が放送。

午前0時にだけアクセスできるウェブサイト『地獄通信』。

そこに晴らせぬ恨みを書き込むと、閻魔あいこと地獄少女が標的を地獄に送ってくれる。

そんな都市伝説に魅了された”恨みを持つ依頼者たち”がサイトを通して悲願を成就するというストーリーです。

 

依頼者はその代償として自分自身も死後は地獄で永遠に苦しみ続けます。

成就と代償。

そのふたつを天秤にかけ、憎き相手を地獄に送るか、それとも思い留まるか……依頼者は葛藤の末に選択を迫られます。

当時は漫画等の原作を持たないオリジナルアニメが受けないこと、その過激な内容ゆえテレビアニメ化は難航していましたが、講談社『なかよし』で先だって漫画が連載されることで実現に至りました。

現在ではテレビドラマ、ライトノベルなどシリーズとして多方面へのメディアミックスが展開中。

2019年11月15日には初の実写映画が公開されます。

 

恨みと晴らし方はさまざま。作品ごとに異なる展開

 

依頼人が閻魔あいから手渡された藁人形の糸をほどくことで契約が成立。

標的は”三藁”というあいの付き人たちから私刑「地獄流し」が執行され、怨みの内容に応じた恐怖を与えられてから、あいによって地獄に流されます。

原作となるテレビアニメは全4期が製作されていますが、閻魔あいが依頼を受けて標的を地獄に送るという流れはシリーズ共通です。

 

しかし依頼者の生い立ちや恨みを持つ理由、結末に関してはシリーズごとに特色があります。

たとえば第1期では標的とされるのは悪事を働きながら裁かれずにいる人物など、基本的には悪人がターゲットにされています。

いわゆる勧善懲悪としての色が強く、また全体的な雰囲気もダークでシリアスなものでした。

第2期になると標的は悪人だけではなく、エピソードによっては依頼者側にも道義的な非や過失があるパターンが出てきます。

閻魔あいがが地獄に送る際の演出に手が加えられたり、次代の地獄少女を自称する幼女”きくり”が登場するなど新たな試みが取り入れられています。

前作ではなかったギャグ展開も織り交ぜられたりと、世界観は縦横に広がりました。

テレビドラマ版においてもいくつかの差異が見られます。

基本的な路線はアニメ版を踏襲しつつ、そこにドラマ独自の設定が付け足されています。

 

たとえば藁人形の糸を標的自身がほどいたり、わき役だったキャラクターがレギュラーとして昇格したり。

さらにはドラマ出演者がアニメ版のナレーションを務める、両作における同一人物を同じ役者が演じるなど、原作(アニメ)とのつながりを意識させる試みもありました。

いずれにおいても共通しているのは、たんなる復讐に留まらないところ。

恨む相手の名を入力してそれがあっさりと成就されてしまっては物語に深みがなくなります。

 

 

登場人物たちはそれぞれに恨み、悩み、そして考えます。

殺したいほど憎んでいた相手がおり、情動的に地獄通信にアクセスするもすんでのところで思い留まる依頼者。

あるいは糸をほどく段になって自分が抱いていた恨みがすれ違いや勘違いから生じたものだと知り、藁人形を返却するケース。

恨みの成就に一時的には満足するも、そのあとに押し寄せる後ろめたさに押し潰される場合もあります。

全てが悲劇で終わらないところが本作の大きな特徴であり、依頼者の行動や選択が正しかったのかを私たち視聴者に考えさせる結末は見事、の一言です。

 

そして地獄少女・劇場版では……

 

2019年11月15日公開の地獄少女・劇場版は、原作の設定を踏襲したオリジナルのストーリーとなっています。

女子高生の市川美保が大好きなアーティスト・魔鬼のライブで知り合った南條遥に魅了され、彼女と一緒に魔鬼ライブのコーラスのオーディションを受けることになりました。

美保はオーディションに敗れ、遥が合格することになるのですが次第に彼女の様子がおかしくなっていきます。

そんな遥を心配した美保は彼女の周辺を調べ、魔鬼が遥をライブで行なう儀式の生贄にしようとしていることを突き止めます。

そこで事態の解決を図るため、美保は地獄通信へのアクセスを試みる……というお話です。

監督・脚本は『ノロイ』や『貞子vs伽椰子』などをてがけた白石晃士氏。

実績のある監督だけに映像、音、そしてシナリオで私たちを大いに怖がらせてくれるでしょう。

とはいえたんなるホラーではなくヒューマンドラマの側面も持つ本作。

複数の人物の思惑が複雑に絡み合う”地獄少女”では、誰に感情移入するかによって評価は大きく異なるでしょう。

ホラーものが夏の定番だったのも今は昔。

物陰から幽霊が驚かせる、という類の作品は少なくなりつつあります。

代わって恐怖の根源は人――つまり人間の憎悪や殺意が引き起こすオカルティックな恐怖が描かれる作品が増えてきました。

劇場版”地獄少女”は原作であるテレビアニメを未視聴でも楽しめるようになっています。
一度、劇場まで足を運んでみてはいかがでしょうか?

 

コメント

error:
タイトルとURLをコピーしました