<ネタバレ注意!> ”ターミネーター ニューフェイト”はオマージュの宝庫だった

ターミネーター

ターミネーター ニューフェイトの位置づけ

 

ターミネーターシリーズは映画作品としてはナンバリング外も含め、これまでに6作品が製作公開されています。

・ターミネーター
・ターミネーター2 (以下T2)
・ターミネーター3 (以下T3)
・ターミネーター4 (以下T4)
・ターミネーター:新起動/ジェニシス
・ターミネーター:ニューフェイト

それぞれのシリーズの公開時点においては、初代→T2→T3→T4とシリーズが続き、ジェニシスはシリーズのリブートとして再出発作品という位置づけでした。

 

しかし最新作ニューフェイトの製作にあたり、本作はT2の正統な続編とされたことから、シリーズとしての連続性は、

初代 → T2 → ニューフェイト

ということになり、T3、T4、ジェニシスは正統シリーズからはずれたスピンオフ的な扱いとなりました。

 

つまりストーリーの本筋だけを追えばこの3作品は除外されてしまうわけですが、まったくの無関係と言い切ってしまうのは早計です。

というのもニューフェイトには、これらシリーズから除外された作品からヒントを得たと思われる要素がちりばめられているからです。

いくつかをご紹介しましょう。

 

REV-9のハッキング能力

ダニーたちを追跡する際、REV-9はしばしばハッキングによってダニーたちの居場所や逃亡先を特定、攻撃します。

国境警備隊のデータセンターにアクセスして、メールの発信元へ向かおうとする一行を瞬時に発見するばかりか、遠隔操作でドローンを墜落させて抹殺しようとしました。

 

この情報処理能力の高さ、ハッキング能力はT3に登場した女性型ターミネーター、T-Xを連想させます。

T-Xはナノテクノロジー・トランスジェクターを有し、これによって接続したマシンのプログラムを書き換えることが可能です。

CRS本部に保管されていたT-1やハンターキラーを起動させたり、不完全ながらもT-850のプログラムを書き換えたりするなど知性的な一面を見せていました。

開発元がスカイネットからリージョンに代わっても、同等の機能を持つREV-9が生み出されたということでしょう。

ただしREV-9にとって標的はダニーのみだったため、複数の抹殺ターゲットを持つT-Xのように現場の血液からDNAを読み取るような描写はありません。

 

REV-9の性質と挙動

シリーズを重ねるごとに敵側のターミネーターは驚くほどの進化を見せますが、REV-9も例外ではありません。

驚異的な再生能力や擬態能力、戦闘能力はシリーズ最強とも言われ、必死に抵抗するダニーたちを何度も苦しめました。

T-1000、T-Xが液体金属であったのに対し、REV-9はジェニシスに登場したT-3000に極めて似た性質を持っていると言えます。

攻撃を受けて修復する際などの、表面がざらついた砂鉄様となる描写に特にその性質が強く表れています。

 

T-3000は修復時だけでなく、インファイト時においても金属粒子の肉体を効果的に利用していました。

パンチを浴びせつつ粒子状になって相手の体をすり抜けて背後に回り込む、吹き飛ばされた際に分離、再結合することによって隙をなくすなど。

この戦法は一瞬ながらニューフェイトでも見ることができます。

終盤、輸送機の貨物室から転落しそうになり縁にしがみつくT-800とREV-9の攻防です。

互いに相手を叩き落そうともつれる中、REV-9が組みつかれていた腕を液体化→再結合して拘束を振りほどく様子が確認できます。

 

また序盤、自動車工場から逃げ出したダニーたちを追いつめたREV-9がガードレールをすり抜けるシーンは、T2で鉄格子をすり抜けたT-1000を彷彿させます。

さらにこの直後、分離した骨格がサラに吹き飛ばされる直前、倒れた状態から軟体動物のように起き上がる動作(ダンスでいうパンケーキ)も、ジェニシスでT-3000が披露しました。

 

 

REV-9の最期

終盤、発電用の巨大タービンに巻き込まれて損壊するREV-9ですが、持ち前の耐久性で復活。
倒すには強化人間となったグレースの動力源であるパワーパックを使うしかなく、グレースを犠牲にはできないとダニーは苦悩します。

しかし最後には彼女の体内からパワーパックを取り出し、執拗に向かってくるREV-9の頭部に突き刺すことでからくも勝利を収めます。

その末路はT3でクリスタルピークまで追ってきたT-Xが、T-850の動力源である水素電池を口に押し込まれて爆発したシーンと重なります。

両者とも大量の熱を浴びて骨格部分だけを残してなお任務遂行のために向かってきた点、最終手段として仲間の心臓(動力源)を用いた点などはぴたりと符合します。

 

 

新作が作られる度に賛否の声が巻き起こり、ときには過去作品がなかったことにされるのは人気シリーズの宿命かもしれません。

リメイク、リブート……形式は様々ですが発表された以上は作品は生き続けます。

そしてなかったことにされた作品の中からアイデアや設定、世界観を抜き出して正史に加える――ということもよくあることです。

人気シリーズはスピンオフも構成要素の一部です。

改めて過去作品を観てみると、当時は気付かなかった発見があるかもしれません。

 

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